昨夜は、府中に出かけてウォーク・トゥー・ビューティフルと言うドキュメンタリー映画を見て来ました。産科フィスチュラと言う病気で苦しむ若い女性達を支える医師達のドキュメンタリーでした。
難産による長い時間の産道圧迫で膣や大腸などに穴が開いて、糞尿が垂れ流しになる状態です。
映画を見て、泣けてくるのはもちろんですが、驚きとショックでずっと思考がストップ状態になるほどでした。
娘と一緒に見たので、娘にも衝撃だったと思います。
こんな事が同じ人間に、しかも女性。
出産は、確かに産まれる事自体が奇跡と思うほど色んな出産があり、その後の産後の予後もそれぞれ違うことは、少し知ってはいます。
アフリカのエチオピアでは、医療者の介助なしに出産する事が多いと言う現実をしり、難産の末死産を迎える事も多い。そして、その結果に起きる産科フィスチュラ。
精神的打撃だけでなく、地域や家族にも疎外されるシーンを見て、胸が張り裂けそうになりました。
ショックと何かしてあげたくても何をしていいかも分からないただ無力感を味わいました。
この映画を看護士の卵である娘と見ました。まだちゃんと感想は聞いてませんが、同じく衝撃は受けたと思います。彼女もまたこれから医療の現場で、色んな方を支援して行くと思いますが、こう言う活動をしてる医師達がいる事や、精神的打撃を受けてる彼女達に心から寄り添って看護してる姿を見て、何か感じ取ったと思ってます。
無力を感じた日でもありましたが、出産産後には、いろんな支援や寄り添うサポートがやはり必要だと改めて感じた日にもなりました。
今いる目の前の産後のママ達も孤独や育児の不安と戦っています。
大丈夫だよ。一緒に頑張ろうねと声をかける事で、彼女達がこれからの長い子育て期を笑顔で進んで行けるよう、微力ではありますが、頑張って行こうと改めて決心しました。
本当素敵な映画でした。主催のハムリン・フィスチュラジャパン講演会とドゥーラ協会に感謝します。
ドゥーラの映画も良かったです。産後ドゥーラと言う新しい職業ですが、みんなに認知され、誰でも産前産後でサポートが受けられる世の中になるようこれからも頑張って日々活動したいと思います。

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